私が30代の頃の数年間は
ゴールデンウィークには、北海道の山奥で
一人で絶食しながら山籠もりしていました。
しかも、ヒグマの生活域です。
GWとは言え、山の中は雪が積もった状態。
腹を空かせながら、寒さと恐怖の中に身を置いて
自分自身と向き合い、自分を再認識していました。
1日目の夜は、寒さと恐怖で震えます。
すぐにでも山を下りたい気持ちとの戦いです。
次から次へと、
山籠もりを中止して山を下りる言い訳が出てきます。
「まだ、来たばかりだし、明日考えよう・・・・」
たき火の薪があるウチは、
気持ちをごまかせるんですが
薪になる木が、濡れていて・・・
炎が小さくなっていくと、
視界に暗闇が広がっていき
じっとしていることに
堪えられなくなります。
すると
暗闇の向こうで物音が!!
なんだか動物の気配も感じます・・・・
「うぉーーーーーーーっ」
「だぁーーーーーーーっ」
声がかれるほどの大声で叫びます。
不思議なもので大声を出すと、
自分が強くなったような気がします。
「来るならこいやー」
でも、そんな気分でいられるのも
せいぜい20分くらいのものです。
そのあとは、空のバケツを手に持ち
ガンガン叩いていましたよ。
でも、火が小さくなったおかげで
ふっと見上げた夜空の星が、
めっちゃきれい!!
こうして最初の夜は、
22時には車の中で就寝です。
翌朝、夜中に聞いた物音の正体がわかりました。
テントのすぐそばを通っていたのは
エゾシカでした。足跡が残ってました。
たき火のそばにいた時に聞いたのは、
やっぱりヒグマだったんです。
ヒグマの足跡をみた時には、確かに
背筋が凍り付くくらい恐かったんです。
が、不思議とその後は
覚悟が出来たんです。
もう、言い訳も出てこない。
いや、正しくいえば、
一瞬考えるけど、すぐに消えて無くなる。
ヒグマが出てくる不安は感じていますが
そんな事より、ずっと大きな衝撃を感じてたんです。
それは朝日とともに、山が目覚める音。
山の麓の方から駆け上がってくる轟音。
この頃には、空腹感も消えています。
2日目の夜は、頭も冴えて
色んな事を深く冷静に考えられます。
1日目に感じていたような、
包み込まれるような不安は感じません。
これが3日目になると、
自分と山の境目が無くなってきます。
人間のニオイが消えて、さらに
人間の気配もしなくなって・・・
もっと大地を感じたいと
地面に大の字で仰向けになっていると
野鳥たちが、すぐそばまでやってきます
手を伸ばせば届く距離に。
その後は、立っていても同じで
ほんの2M先の木で、アカゲラが木を突いています。
ほんとに、エサとしている虫がハッキリ見える距離。
この3日間で、
自分の外で起こっていること。
自分の中で起こっていること。
何がどうでも良いことで、
どんな犠牲を払ってでも守りたいことや
叶えたい目標がイメージ出来るようになりました。
自分自身が見えてくると、
相手の考えていることが見えてきます。
今まで、理解できなかった相手の言動も
すーーーっと腑に落ちるようにわかります。
そして、自然体でいることが、
本当の自分でいられる状態になります。
自分が自然体に変わることで、
相手が自分を見る目も変わってきます。
当たり前です。
巧みな交渉術とは違い、
策略を巡らしていないんですからね。
ヒグマを恐れて、ビクビクと回りの物音に
全神経をすり減らしているのと同じ。
自分自身を受け入れ、
回りで起こっていることを受け入れる。
野鳥や野ウサギが寄ってくるように、
人も、心地よさを感じて寄ってきます。
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わざわざ、こんな体験をしなくても
NLPで自分の整理をすることが出来ます。
さらに、人をコントロールする方法とかね。
そのNLPの体験セミナーが行われるそうです。
※募集人員は120名、定員になり次第終了
※開催地:大阪市中央区本町駅周辺
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今回のセミナーは、米国NLP協会を運営している
SEEDS OF LIGHTの講師であり、
NLP関連の5冊の本を出版する加藤聖龍が
メイン講師を務める本物のNLPになります。
NLPとは、簡単に言うと『自己啓発の進化発展版』
学問として、整理・発展・進化を遂げているものです。
私自身、自己啓発のトレーナーをしていた経験から
こうしたセミナーに参加することは、本や動画では
決して得られない気づきの体験が出来る事を知っています。
というか、それくらいのことが出来なきゃ
NLPで有名にはなっていないでしょ(笑)
誰かのことで悩んでいたり、自分自身を変える
きっかけが欲しい人は、NLPの体験で
人生を変えられるはずです。
■あとがき
熊の生活域でのキャンプは絶対におやめください。
熊よけの鈴や、キャンプファイアーなどが
ヒグマを呼び寄せる場合が往々にしてあります。
私は、その地域の熊の習性を知っており、
最悪の事態を想定した対策もしています。
非常に危険な行為なので決して真似しないように。