洞爺の青木君、

あの頃君は、毎日のように私を訪ねてきて
必ず2時間近くも、釣りの話しをしていったよね。

私が忙しくて、嫌な顔していたって
お構いなしに話し続けたよね(笑)

昨日はどこの川に行ってきたとか、
あそこではこんな魚が釣れたとか、
アニキの四駆なら、あの奥にだって行けるのにとか
良いスピーカーを買ったから聞きに来てくれだとか
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あの時は、私は現場のことしか頭になくて
お金を生み出す事なんて、考えても見なかった。

今なら、いろんな方法でお金を生み出せることを知っているし
青木君の仕事も、何倍にも増やすことが出来たと思う。

そう、写真館の売上げを伸ばす方法をね。
実際、その為にシステム開発もしたんだよ。

でも、もう釣りの話しを聞くことも出来ないし
青木君の写真館の売上げを伸ばすことも出来ない。

今、伝えたいことがタクサンあるのに・・・

自分がもっと早くに、そう言った方法に気付いていれば
小学6年生の娘さんも、奥さんも、おばあちゃんも
みんな死なずに済んだかも知れないよね。

君のつきない話しの何分の一かでも、ブログに書いていたら
きっと、釣り仲間が集まる賑やかなブログになっただろうな。

本文よりもコメント欄の方が長くなったりしてさ(笑)

そしたら、全国からブログ仲間が集まってきて
オフ会でヒメマス釣りに行ったりとかさ・・・・・

そんなブログを一つ持っているだけで、
みんな死なずに済んだかも知れない。

2006年11月21日の朝、
偶然見かけたあのニュース、「一家惨殺」
そして、続報の「一家心中」。

その時の衝撃を忘れることが出来ないです。

翌年、私は会社を辞めました。そして
アフィリエイトと出逢いました。

君との釣りの約束を果たせない、
そんな仕事を続ける事が無意味に思えて。

今年の夏も、洞爺湖に行くからね。

■編集後記

5年目にして、ようやく、少し文章に出来たかな

彼が四駆に嵌った原因が自分にあって
それが、トドメを刺してしまったような気がして・・・

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「変わりたい」

でも、どう変わったらいいか分からない。
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そんな声が聞こえてきそうです。

彼のことを、まるで
自分の“弟”のように感じていただけに・・・・

もっと何とか出来なかったのかと。

あ、やっぱダメだ(・_・;
今日は仕事にならないや。